創業20年、地域の食品企業の“お手伝い”を続ける理由


2019/4/1

創業20年、地域の食品企業の“お手伝い”を続ける理由



 1999年4月に開業した有限会社開発屋でぃきたんは、2019年4月に満20年となり、新年度から21年目に入りました。これまで数多くの企業様と関わらせていただいたことを、深く感謝いたします。

 主に食品の製造あるいは開発・販売を手掛ける沖縄県内の事業者を対象にコンサルティング業務をおこなっておりますが、弊社が地域の食品企業にこだわり続けている理由をここで述べさせていただきます。


① 食品企業は人々の健康維持と、文化の継承・創造の担い手

 何よりもまず、食品企業とは「食」という普遍的価値を創造し続けます。食品は人々の生命の保持と健やかな成長を支えるために不可欠なものであると同時に、生活や社会活動に潤いや楽しみを与え、文化の継承と創造を担っています。


② 地域社会にとって重要な存在

 多くの食品企業は地域密着・住民参加型の中小零細企業であり、高度な専門性の有無や学歴などに縛られることなく、幅広い層の地域の人びとに対して就業機会と社会参加の場を提供しています。さらには、会社経営への参画や特産品による農漁村起業の道も地域の人びとに対して開かれています。


③ 産業としての拡張性、沖縄経済の伸びしろ

 地域の農林水産業や観光産業と密接な関係があり、こうした隣接産業との連携により高い付加価値を創造できる潜在力があります。また、模倣困難性の高い独特な薬用資源等を活用した沖縄県の健康食品は県外・国外から注目される商品も多く、移輸出型産業としての拡張性が期待されています。


④ 沖縄21世紀ビジョンにおける位置づけ

 沖縄県が策定した「沖縄21世紀ビジョン」では、「希望と活力にあふれる豊かな島」を実現するための基本的な課題の一つとして「持続的発展の基礎となる地域産業の振興」が掲げられ、そこでは次のように述べられています。

  • 農林水産業では、おきなわブランドを確立し、食品加工、流通・販売、観光等が連携・融合した新たな付加価値の創出を図ります。
  • 地域や島々に根ざしている農林水産業や製造業、医療・福祉・介護など地域産業を支え、振興に取り組みます。
  • 優位性のある地域資源を活用した地域密着型産業の育成・支援を図ります。

 これを開発屋でぃきたん流に言いかえるとー

  • 沖縄の豊かな自然と、
  • 先人が踏み越えてきた歴史。
  • その恩恵としての農林水産物や食文化を、
  • 沖縄を豊かに発展させる有望な資源と捉え、
  • Resource Based Viewの事業戦略観に立ち、
  • 農林水産業、食品加工業、流通・小売業、観光業、感性産業、IT産業、物流産業等が連携する。
 そうすることで、個性的で価値のある商品を世に送り出す百花繚乱の産業社会が賑わい、沖縄をより一層魅力的な島にしていく。このことが、豊かな沖縄の未来をつくるために、とても必要なことだといえるのではないでしょうか。

  21世紀の21年目に入るにあたり、開発屋でぃきたんが沖縄の食品企業の“お手伝い”を続ける理由、その思いを、ここにまとめさせていただきました。


2019年4月1日
有限会社開発屋でぃきたん
代表取締役 照屋隆司
支援事例




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