農漁村起業とHACCP


2019/4/2

農漁村起業とHACCP



農村や漁村で起業した地域の方々が、
その土地の農産物などを加工して様々な商品を開発しています。
漬物や、ジャムや、ドレッシングや、ソース、焼き菓子などが多いです。
道の駅や農産物販売所などで売られ、結構人気があります。
 
そういう商品がときどき腐敗事故を起こすことがあります。
売られている時に中身が発酵してしまうのです。
 
その時よく聞くのが
「今までこんなこと起きなかった。いつもどおりに作っているのにどうしてだろう?」
 
大方の原因は、殺菌不良か製造工程の衛生レベルの低下。
製造を繰り返しているうちに、慣れてきてしまったり
商品が意外とよく売れて忙しくなったり
そういうことで、作業がいつの間にか雑になったり、製造現場の清潔度が落ちてきたり
ということが原因であることが多いです。
 
せっかくバイヤーの目に留まって、百貨店に取り扱ってもらえそうだったのが、
菌検査の結果が良くなくて、商談が危うくなるということもあります。
 
そういうときは、現場を見せてもらって、
直接改善指導をすると状況が良くなります。
しかし、単に作業の改善をするだけでは根本的な解決になりません。
作業の改善と同時に、こういうアドバイスをしています。
  1. 初心に帰って、決められたレシピ通りに作ること。
  2. 予想外に忙しくなったのなら、仕事のサイクルを見直して落ち着いて製造できる状況を作ること。
  3. 売れるからと言って、無理な注文に応じたりしないで、計画性を意識すること。
 
さて、HACCPの制度化が近づいています。
全食品事業者がHACCPを導入しなければなりませんが、
小規模事業者でも少し頑張れば導入できるHACCPの基準が決められていますので、
その準備を始めましょう。

支援事例
 



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