有限会社開発屋でぃきたん

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2023/9/18

健康食品開発とステージゲート法①

研究開発の進め方にステージゲート法と呼ばれるものがあります。
これはアイデア段階からはじまって、最終的に商品化・事業化がなされるまでの、研究開発の各ステージに関所のようなゲートを設けて、次のステージにに進むかどうかを審査しながら経営レベルの意思決定を行っていく方法です。

中小企業が研究開発を進める際に、だいたいの場合において部分的にステージゲート法的な意思決定がされていると思いますが、これを一つのフレームワークとして明確にルール化することで、様々な事業機会やアイデアの中らか経営戦略に沿った研究開発に絞り込んで集中的に進めることができるようになります。

健康食品の開発の場合、どのようなステージを踏んでいくかを典型的な例で示すと次のようになります。
ステージゼロ:まず発案段階で伝承・体験や先行する研究成果などを基に何らかの保健機能を提供価値とする商品企画の初期的な発案がなされます。アイデアを出し合う段階です。
ステージ1:次に、発案された健康機能について先行する研究がどのよう状況にあるか、知財はどうなっているか、市場性、競合、その機能に関する規制などを調べる事前調査のステージに移ります。
ステージ2:次に、自分たちでその機能性について実験などで確認していくステージに移ります。この段階ではスクリーニング研究とも呼ばれ、試験管や培養細胞などを用いた機能性の予備的評価から、動物実験による評価まで含まれます。
ステージ3:健康食品の開発に向けた具体設計段階に入ります。有用な成分を抽出する方法の確立やプロトタイプの加工品を試作し、さらなる機能性研究により保健機能が発揮されるメカニズムや安全性についての調査や研究を行います。
ステージ4:機能性表示に必要な臨床試験を実施したり、他の成分等との組み合わせによる製品設計、生産技術の確立など実用化に向けた研究段階。
ステージ5:ターゲットとする顧客にアプローチするための販路や情報発信のチャネルを選定するなど、初期の販売体制の構築を行い、テストマーケティングを行います。
ステージ6:テストマーケティングの結果を反映させて事業化計画を修正し、本格的な事業化のステージに移行。

ここまでにはオーソドックスなステージを時系列で列挙しました。ステージゲート法の重要なところは、前のステージから次のステージに進むべきか否かを判断するゲートが設けられることです。これについては次回解説します。
 
 
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有限会社開発屋でぃきたん
代表取締役 照屋隆司

農学修士(農芸化学専攻)
技術経営修士(MOT専門職)
NR・サプリメントアドバイザー
産業カウンセラー

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